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子どもたちの心を育てるために
子どもたちの心を育てるために

 あいあい会の学習会とカウンセリングにはいろいろな方が見えます。その中でも多いのは、子育てに悩む方たちです。
たくさんの方たちとの話を通して、子どもたちの心を健全に育てることの大切さを日々痛感しています。
多くの大人たちはよかれと思って、子どもたちに接するのですが、必ずしも願ったとおりのよい結果にならず、むしろ悪い結果になってしまうことがよくあります。

 その代表的なものが「宿題をしなさい」「ゲームをやめなさい」のように「子どもたちがしていないことをさせようとすること」と「子どもたちがしていることをやめさせようとすること」です。そうした行為は、「ありのままの子どもたちではだめだ」というメッセージとして伝わり、子どもたちの自尊感情を傷つけていきます。心が傷ついた子どもたちは乱暴な言動などの不健全な行動をとるようになりがちです。
 そうした不健全な行動は子どもたちの心が発するSOSのサインでもあります。
 問題行動を起こす子どもでも、1日24時間の間ずっと、問題行動をしていることはありません。大人の目には当たり前と見えることであっても、それを認める一言をかけ続けることで、子どもたちは心の落ち着きを取り戻していきます。
 ありのままの子どもたちを認めること、子どもたちの話を聞くことで、子どもたちの心を健全に育てていきたいものです。

 目に見えない心の成長にもっともっと目を向けてほしい。そんな願いをこめて、実際に寄せられた質問にお答えするQ&Kを書いています。

 たくさんの方の話を聞く中で学び続けてきた私たちなりの考えですので、答えという意味のAではなく、筆者の名前を代表してKとしました。
author:けい, category:冊子 子育て編, 09:35
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子育てのゴール
子育てのゴール 
 子育てのゴールについて考えたことがありますか。
 子育てにはゴールがあります。
 それは、親がいなくても、子どもが一人で生きていける力をつけることです。
 人生には思い通りにならない事がたくさんあります.そうした状況にも対処できる子どもに育てたいものです.
 そのためには判断する力と実行する力の二つの力が必要です。私たちは、これらの力を育てていくことを子育ての大きな柱に考えています。
 子どもたちに絶え間なく指示を与え、親の考えどおりに行動するように要求することは、この考える力を奪うことになります。子どもたちが自分で考えられる力を育てるような接し方をいつもしたいものです。
 今すぐ、何かをさせることよりも、子どもたちの能力を育てていくことが大切です。そして、そういう力を育てていくには時間が必要です。長い目で見て、ゆっくり子育てをしていきましょう。

 自分の思い通りにならない状況に対し、対応する力が育っていないと、そういう状況の中に居続けることが辛くなります。
 不登校の子どもやニートの若者がふえているのは、子どもたちの問題解決能力が育っていないからです。
 不登校の子どもたちは学校で何かしら、困った問題を抱えていると思います。
 「いじめられる」「友達と上手に付き合えない」「授業がわからない」など、状況はその子によって色々でしょう。が、その困った状況に上手に対応できないから、学校へ行かないことによって、自分を守ろうとしているのです。
 ニートについても同じことが考えられます。「働く気がない」「社会と関わる気がない」のではありません。働いた時に何かうまくできなかったことがあったはずです。上司、同僚、お客さんとうまくコミュニケーションができなかった、仕事を覚えられなかったのように。
 そして、その困った状況に上手に対応することができないために、「働くのをやめる」や「人との関わりを避ける」ことで、自分を守ろうとしているのです。
 自分で考える力、実行する力を育てると、困った状況に対応できるようになっていきます。
 そのためには、子どもたちの心を健全に育てること、親子の間でよいコミュニケーションをしていくことが大切です。
 子どもたちが健全に育っていくためには、「認められること、励まされること」などの心の栄養も欠かせません。「今日も元気で過ごせてよかったね」「がんばったね」のような言葉をたくさんかけてあげて下さい。
 心が健全である基礎がなくては、何も始まりません。子どもの笑顔がありますか。

子どもたちに成功した実感を 
 「できなかったことができるようになった」ということを実感できると、達成感を感じ、やる気が湧きます。できた経験を持っていれば、新しいことにチャレンジする勇気も出ます。
間違えたこと、できなかったことを指摘すると、子どもたちはやる気をどんどん失っていきます。できたこと、がんばったことを認めてあげて下さい。
 「でも、間違えたまま覚えてしまったら、困るから指摘しています。」との声が聞こえてきそうです。
 そんな時には、「自分が同じことを言われたら、やる気が出るのか」、「うれしいと感じるのか」を考えてみてください。そう考えると、どういう言葉がよいのかがわかると思います。


学習会参加者の声

☆ 心の栄養の話を聞き、さっそく子供への対応を変えてみました。ほんの少しの言葉かけの違いで、子供の表情がいいものになり、驚きです。

☆ 子どもに注意するつもりで、怒ったりしかったりを繰り返していましたが、それが子どもの考える力を奪っているのだと知って、ショックを受けました。すぐにできるとは思いませんが、接し方を変えないといけないと教えられました。

☆ 子どもには家で自信を持たせてあげることで、外でも自信が持て、多少のことにはめげずに生きていける力になること、子どものために、よかれと思って親が勝手に考えすぎていたことは、実は子どものためになっていなかったこと(悲しい!)がよくわかった。


author:けい, category:冊子 子育て編, 09:00
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Q&K 学校に行くのに間に合わせるのが大変
学校へ行く時間に間に合わせるのが大変

Q うちの花子は学校(幼稚園)へ行く支度に時間がかかります。毎朝、やいやい言ってせき立てることの繰り返しですが、どうしたら、わからせられるでしょうか。

K お母さんとしては、「時間に間に合うように行かせる」ということで、頭がいっぱいなのでしょう。
ところで、学校へ行くための支度の手順や時間は誰がどうやって決めていますか。もし、決めているのがお母さんだとしたら、花子ちゃんはわけもわからずにせき立てられている感じがしているかもしれません。

時間がある時に、花子ちゃんとゆっくり話してみましょう。
 花子ちゃんが状況をどう見ているのかを、お母さんはどの位、理解できていますか。
 家を出る時刻、時計の見方、家を出るまでにすること(食事、着替えなど)と、それに要する時間など。花子ちゃんはお母さんが考えるようには理解していないかもしれません。

 花子ちゃん自身が納得して、自分で時間を決められるよう、話してみて下さい。花子ちゃんの考えや感じ方を尊重しながら、話を進めると、花子ちゃんもわかりやすいと思います。

 また、学校へ間に合うことだけでなく、学校でお友達や先生と上手につきあえるようになることもめざしましょう。学校へ行くことが楽しいと思えていたら、自分から支度をする気になるのではないでしょうか。
 子どもたちはお母さんとのやりとりを通して他の人と上手につきあう方法を学んでいくのです。
 対人関係の基礎を教えるためには、日頃から、花子ちゃんの思いを尊重する接し方を意識してみて下さい。自分が尊重され、いい気分を味わうことができると、他の人を尊重する気持ちが生まれます。

「花子ちゃんはそう思うのね」と、まず受け止めてから、「でもお母さんはこう思うの」と接することで、他人を尊重することを学んでいきます。また、自分とお母さんが違うことを通して、自分と他人はそれぞれに違いがあることもわかっていきます。このようにいつも自分が認められることで、自分とは違う他人を認めることができるようになります。
 この繰り返しで、花子ちゃんはお友達に対し、相手の話をよく聞いて、自分の意見を上手に伝えることができるようになります。そういう能力が育つと、学校でいろいろなお友達と上手につきあえるようになり、学校へ行くことが楽しくなります。
 「目の前のことをきちんとさせる」ことよりも時間をかけて、能力を育てることを大切にしてくださいね。
author:けい, category:冊子 子育て編, 09:32
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Q&K 言わないとゲームをやめない、宿題もしない
言わないとゲームをやめない、宿題もしない

Q 言わないとゲームをやめないし、宿題もしないのですが、どうすればいいでしょう。
自分から進んでやることがないので、ついつい毎日がみがみ言ってしまいます。

K そのつど、言われてからやる子と、自分でいつ、どうやるかを考えてできる子と、 あなたの理想はどちらでしょう。
今すぐにやらせることと、少し時間がかかっても、自分で判断できる力を育てることと、どちらを大切にするかをもう一度よく考えてみて下さい。
 自分で判断できる子を育てたいと思うなら、ゲームをいつやめるのか、宿題をいつやるのか、どんな風にやるのかは子どもが決めるのだと、親も子もわかっていくことが大事です。

子どもにまかせると、 宿題のやり方も、お母さんがいいと思うやり方とは違うことが多いかもしれません。それはあたりまえのことです。お子さんが自分で考えてやっているのですから。
 はじめから上手にできなくてもいいのです。 失敗は大切な学びのチャンスだと考えましょう。

自分で判断して行動する力が育つということは、その子なりのやり方をするようになるということでもあります。その子なりのやり方を身につけられるよう、応援していきましょう。 

 自主性を育てる接し方と損なう接し方を具体的にイメージしてみて下さい。お子さんがゲームをやめて、宿題をやるかどうかではなく、自主性を育てる接し方をお母さんができているかどうかが、チェックポイントです。

 また、ゲームをすること以外にも楽しいことがたくさんある生活ができていないと、お子さんの心は健全に育つことができません。お子さんの心の満足度にも気をつけてあげてくださいね。明るく生き生きしているか、笑顔がたくさんあるかが心の満足度が十分かの目安になります。
 ゲームに異常に夢中になるのは、心の満足度が下がっているサインです。心の満足度が下がると、心の栄養不足がおきます。心が栄養不足の状態では健全に成長することができにくくなります。目に見える行動よりも、目に見えない心の様子に気を配ることをお忘れなく!
 ゲームをやめさせることよりも、親子で楽しい時間を持つことで、心の満足度を上げる工夫をして下さい。
 認めること、励ますこと、話をたくさん聞いてあげることで子どもたちの心の満足度は上がります。満足度が上がると、子どもたちの笑顔はふえていきます。 
author:けい, category:冊子 子育て編, 09:32
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Q&K 学校でのことなど話さなくなった
学校でのことなど、ほとんど話さなくなった

Q 小学校3年生の三郎が、だんだん隠し事をするようになってきました。隠し事はいけない、嘘はいけないと教えているのですが、あまり効果がありません。学校でのことを話さないので、ついつい、聞きただすようなこともふえています。何を考えているのか、どんな気持ちでいるのかもわからないのですが、どうしたらいいでしょう。

K 学年が上になるに従って、学校にいる時間も長くなってくるので、様子がわからないとご心配なことと思います。
 学校での様子や、三郎君が何を考えているのか、どんな気持ちでいるのかを知る、一番簡単な方法があります。それは、三郎君が学校でのことや自分の考え、気持ちを自分から話してくれることです。
 今は三郎君が自分から話そうとしないから、お母さんとしては、色々聞きたくなるということなのだと思います。
 どうしたら、三郎君が自分から進んで、いろいろなことを話すようになるかをご一緒に考えてみましょう。

 ところで、お母さんご自身が自分から話したくなる時はどんな時でしょう。どんな人にどんな接し方をされたら、話をしたくなりますか。
 反対に「話したくない」と思うのはどんな時でしょう。
 大人でさえ、相手の対応によって、話したくなったり、話したくなくなったりしますよね。
 それをヒントに三郎君がお母さんと話をしたいと思うような対応を心がけてみて下さい。

 「三郎君のためによかれ」と思って言うことであっても、三郎君が聞きたくないことが続くと、三郎君はお母さんと会話をすることを避けるようになっていきます。
 会話が避けられるような状況の中で、三郎君の心の成長をサポートすることはとてもむずかしくなります。

 お母さんの思いとは違うことを三郎君がしたり、話したりしても、まずはそれを認めてあげましょう。「太郎はそう思ったのね」と、認めてから、「お母さんはこう思うけれど」とお母さんの思いや考えを話すといいのです。

 大人でも困ったことがあったり、嫌なことがあったりした時に、親しい人に訴えて、話を聞いてもらいたくなることがあります。アドヴァイスされるよりも、ただ、「大変だったね」と聞いてもらいたい、そう感じることはありませんか。そんなことも参考にしてみてくださいね。

 「お母さんと話をすると気分がいい」、「お母さんは自分のことを助けてくれる」と太郎君が感じることがふやせるよう、がんばってください。
 よい会話ができることは信頼関係を築き、子どもたちの心を育てる基礎となります。
author:けい, category:冊子 子育て編, 09:32
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Q&K 「いや」と言えない
「いや」と言えない

Q うちの春子は友達とのつきあい方がとても下手です。「いや」と言えずに、おもちゃをとられることも多いので、「『いや』と言いなさい」と、きつい調子で叱ってしまいます。何回言っても、言えるようにならず、歯がゆくなります。うしたら、いいのでしょうか。

K おもちゃを取り上げようとする子に対して、「いや」と言えるようになるだけでなく、どのような場面でも自分の意見を上手に言えるようになって行くといいですね。
 上手に自己主張ができ、お友達の意見も聞ける、そうした能力を育てる接し方があります。

 子どもは大人とのやりとりの中で人とのつきあい方を学んでゆきます。お母さんはその大事な見本ですそういう意識を持って、春子ちゃんとの接し方を考えてみてください。


 次のどちらの方が春子ちゃんが自分の気持ち意見をお友達に上手に言えるようになっていくでしょう。

◇ 春子ちゃんがお母さんの所にきて、話をするのを聞きながら、「『いやだ』って、いえなかったんだ」と、春子ちゃんの気持ちに添って、受け止めてあげる。

◇ 「『いやだ』って、ちゃんと言いなさい!もう、いくじなしなんだから!」と、強く言う。(この間、春子ちゃんはうつむいていて、『だって、言えなかったんだものということも、お母さんに言えずにいる)

言葉で強く自己主張できない子でも、態度で気持ちを表しています。まずはそういう形での表現も認めてあげましょう。
 そうして、態度で自分の気持ちが伝えられたら、次は言葉で自分の気持ちを言えるようになる、そんな風に考えましょう。

 お母さんとのやりとりを通して、春子ちゃんは自分の気持ちの伝え方、他の人への対応の方法を学んでいくと思います。

 春子ちゃんがお友達にすぐに断れるかよりも、お母さんがどう接し続けていくかを大切にしてくださいね。
 


 
author:けい, category:冊子 子育て編, 09:32
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心の基礎体力
心の基礎体力
 いつも、にこにこしていたい、ゆったりとした気分で子育てをしたい、そう願っているお母さんは多いことでしょう。
余裕がある時には受け流せることも、余裕がない時には受け流しにくくなります。
 そのためには、お母さんの心の基礎体力作りが欠かせません。
 次の3つに気をつけて、毎日を気分よく暮らす努力をしましょう。

  〇間について
 1日は24時間しか、ありません。しなければならないことのリストに圧倒されて、1日にできるかどうかのチェックを忘れていませんか。1日にできること以上の仕事をこなそうとすれば、イライラするのは当然です。1日にできることは何かと考えて、仕事の量を調整しましょう。
 
 ◆/瓦砲弔い
 そして、自分で自分の気分よくするための工夫をすることも大切です。
 散歩、CDを聞く、簡単な体操をするなど、自分が気分よくなることを知って、それを毎日続けるようにしましょう。
 ほんの少しの時間で、自分が気分よくなることはわがままなことでも、贅沢なことでもありません。お母さんが笑顔でいることは家族みんなが幸せになる元です。
 また、家族といい気分の時間を持つこともとても大切です。相手に笑顔がない時でも、こちらから笑顔を向けるようにしましょう。作り笑いでも、病気に対する免疫力が上がるそうです。
 相手のためだけではなく、ご自分の健康のためにも笑顔の効果は大きいのです。

 また、自分で自分にかけている言葉もチェックしてみて下さい。
 「☆☆で、できない」「○○でだめだ」のように、自分で自分を否定する言葉をかけると、どんどん気分が悪くなります。
 100点満点で30点だとしたら、「30点はできた」「30点できたのだから、1点ずつ、がんばってふやしていこう」そんな言葉かけに変えてくださいね。
 自分で自分を認め、励ます言葉をかけると、元気も出るし、やる気も湧きます。
 自分を認めることが上手になると、我が子のよいところを認めるのも上手になりますよ。


 
 食べ物について
 イライラすることが多い人は、ついつい甘いものに手を出しがちだと思います。
 甘いものを食べた直後は一時的にいい気分になりますが、長い目で見ると、身体を壊し、イライラをつのらせることにつながります。甘いものの食べすぎには気をつけましょう。どうしても食べたい時には、黒砂糖のようなミネラルが一緒に摂れるものを少しずつ食べるようにしましょう。
 また、野菜不足もイライラの元となります。一日に必要な緑黄色野菜の量は大人一人に小松菜やほうれん草を一束(約200グラム)です。風邪をひきやすい人、花粉症などのアレルギーの症状が強い人は野菜の量をふやすと、改善できるかもしれません。心と身体は密接につながっています。
 砂糖の摂り過ぎと野菜不足が原因のイライラや鬱(うつ)状態に苦しむ人は、とても多いのです。

 時間と心と栄養に気をつけて、心の基礎体力アップを目指しましょう。
 この心の基礎体力を養うことはあなただけでなく、家族の誰にとっても必要なのだということも心に留めておいてください。

 学習会参加者の声

☆ 人間関係において、相手と意見が合わないとストレスを感じていたが、自分と相手は違うんだと、わかってからは気分が楽になりました。

☆ ひとつの事柄でも見方をちょっと変えてみる、発想を変えてみるとまったく違って感じるものですね。人間関係ってむずかしいけれど少し楽になった気がします。

☆ 日頃から家族を含めた人間関係、子育てに悩んでいたので、参加しました。この勉強会を続ければ、自分も周りの人々も楽になることを知り、もっと早くに出会っていればという思いと、早く習得したいという気持ちで一杯です。都合がつく限り、参加したいです。  

☆ 子育て学習会、参加できてよかったです。
子どもに対し、一人の人間であるという認識でお互いに尊重し合える関係を目指して、子どもの目先だけの行動に左右されずに、長い将来を考えて、子どもの領分に踏み込まないよう、努力します。  

author:けい, category:冊子 子育て編, 08:59
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感情の仕組み
感情の仕組み
 感情の仕組みがわかると、イライラしたり、落ち込んだりというマイナスの感情をコントロールしやすくなります。

 茶碗を割ってしまった時を例に考えてみましょう。
 一つずつ書き込んでみて下さい。

 〇劼匹發茶碗を割った時  どんな気持ちになり、どんな言動をしますか。
  気持ち               言動


お客さんが茶碗を割った時
気持ち               言動

 自分が茶碗を割った時 
  気持ち               言動

 ´↓で、気持ちや言動が違ったのではないでしょうか。
 誰が割ったにしても、茶碗が壊れてしまい、二度と使えないということに変わりはありません。が、割った人によって、気持ちが変わるのは興味深いと思いませんか。
 この違いは、その時によって、この状況を見ている人の考えていることが違うことによります。
 我が子に対しては、茶碗が割れていないことや注意深いことを望んでいるので、「気をつけなさい」のような言葉が出やすくなります。
 お客さんに対しては、お茶碗よりもお客さんを気遣う思いが大きいので、「お怪我はありませんでしたか」のような優しい言葉が出やすいのです。
 そして、自分に対しては、自分なりに一生懸命やっていたことを知っていることもあり、「あーあ」のような言葉が出ることが多いのではないでしょうか。自分を責めることは少ないと思います。

 自分がその状況に対し、何を望んでいるのかをチェックする練習を続けてみて下さい。
 我が子が茶碗を割ってしまった時にも、「我が子がもっと注意深く行動して、茶碗が割れていない状況」を、今、手に入れることはできません。これからできることは、一緒に茶碗を片付けることや、この次にもう少し注意深くするにはどうしたらよいかを一緒に考えることなどです。

 つい、したくなる言動をする時には、そうした結果、何か手に入ると期待しているものがあります。それについて、あまり意識していないかもしれません。が、「どんなことを手に入れようとしていたのか」について、よく考えてみて下さい。
 お茶碗を割った子どもをきつく叱ることで、どんなものが手に入るでしょう。「割っていない状態」それとも「これからはもっと注意深く行動する子ども」でしょうか。きつく叱ることで、それは手に入りそうでしょうか。

 こんな風に、ついしたくなることをすることで、自分が手に入れようとしているものは何かをチェックしてみて下さい。そして、つい、したくなることをした結果、実際に手に入る厳しい現実は何かと考えてみましょう。
 期待していることと厳しい現実をじっくりつき合わせて見て、まだ、ついしたくなる言動を取りたいと思いますか。
 感情だけを我慢しようとすると、苦しくなります。が、自分がほしいものをチェックし、自分がしていることが、そのために有効な方法かどうかを調べると、感情をコントロールしやすくなるのです。

 また、一つの状況に対しても、見方はいくつもあります。「自分の見方の他にも見方がある」と知ることも、感情をコントロールするのに役立ちます。

 昼食を食べそびれた時にどんなことを思うかを並べてみましょう。

 ○あーあ。食べそびれてしまった。 
 ○その分、夕食をたくさん食べるぞ。
 ○ダイエットできたかも。
 ○食費が浮いた。

 思い浮かべることが違うと、感情も変わることがお分かりいただけたでしょうか。

 宿題をやらずに、ゲームに夢中になっている我が子に対し、イライラしながら、「ゲームをやめて、宿題をやりなさい」と声をかけることが多くありませんか。 
私たちは自分の目に入る現実を変えることで、マイナスの感情を消そうとしがちです。
 特に、家族に対しては相手の言動を変えるよう要求したくなるようです。が、実際には相手がその気にならなければ、自分がほしい状況を手に入れることができないのです。
あまりよい方法ではない上に、長期的には相手との関係を悪化させることになります。

 長い間の習慣になっているものをやめ、新しい考え方を身につけるには時間と努力が必要です。が、毎日練習を続けることで、感情のコントロールも容易になります。努力をする甲斐のあることだと思いますので、ぜひやってみて下さい。
 
author:けい, category:冊子 子育て編, 08:59
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自主性のある子とわがままな子の違いは?
自主性のある子とわがままな子の違いは?
 自主性のある子とわがままな子はどこが違うのでしょう?
 自主性のある子はいい子で、わがままな子は悪い子、そんなイメージがあります。では、「自主性のある子はどういう子?わがままな子は?」と、じっくり考えてみてください。
 「具体的にどういう子でしょう?」と、改めて問われると、案外イメージだけで考えていたことに気づきます。

「同じことをしても、よその子は自主性がある子で、わが子はわがままだと思うかも」との声も出ました。
 
まさに、その通り。子どもを見る人の中にある物差しによって、自主性がある子になったり、わがままな子になったりしてしまうのです。

 私たちは自分の見方が絶対正しいと思い込みがちです。
 うまくいかない時には、自分の見方以外の見方があることを思い出してみてください。それまでとは状況が変わって見えてくると思います。

学習会参加者の声

☆ 話を聞くことの大事さ、自分が話をするためには、相手を尊重すること が必要だと学びました。
 相手の気持ちを思いやり、自分の思いこみで話をするのはやめようと思いました。

☆ 不登校に限らず、カウンセリング、また、家族や知人と接する上で、
大切な言葉がけや姿勢は同じなんだと思いました。

☆ 定期的に学習会に参加するようになって、少し自分の見方・考え方に余裕が出てきたかなと感じています。マイナス面とプラス面は表裏一体、少し角度を変えてみると新しい発見ができるなど、学ぶことが沢山あって参加されている人とのお話もとても楽しいです。
 もっと自分が変わっていくのを楽しみに継続して学習会に参加していきたいです。  

author:けい, category:冊子 子育て編, 08:59
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Q&K 兄弟げんかへの対応法
兄弟げんかへの対応

Q 5才の太郎と3才の次郎の間で、兄弟げんかが絶えません。どちらにも言い分はあるのですが、太郎の方が大きいため、次郎が泣かされることも多いので、ついつい太郎を叱ってしまいます。どうしたらいいでしょう。

K けんかは見ている方にも辛いものがありますよね。
  けんかを私なりに定義すると「それぞれが自分の言い分を通そうとして、相手を言葉や実際の暴力でやっつけようとする試み」となります。
 その時その時のけんかを止めることに注意が集まりがちだと思います。が、けんかをしないで、他の人と上手に折り合いをつける方法を教えることが大切です。
 そのためには子どもたちが次のようなことを学ぶ必要があります。
1 自分と相手とはそれぞれに望んでいることが違うという認識を持つ。
2 お互いによく話し合って、どうすればいいかを考える必要があることを理解する。
3 実際にそれを行う方法を身につける。

 これはとても大切なことですが、1回説明したら、すぐに身につくというものではありません。大人、特にお母さんとのやり取りを繰り返すことで、少しずつ学んでいくことができます。

 けんかをしないようにするには、けんかをしていない時に、お母さんが「日頃の対応を通して教える」という意識を持つ必要があります。
 次のようなことを気にかけてみてください。
 1 まずは子どもの言い分をよく聞く。(たとえ、子どもが間違っていると思える時でも)
 2 それから、大人の考えを話す。
 3 子どもと親の見方がどう違うのか、どうしたらよいのかを一緒に考える。
 子どもが間違っていると思うと、その間違いをすぐに正したくなることも多いでしょう。間違った行動をすぐにやめさせ、口答えを許さないという対応をしがちだと思います。が、そうすることは、子どもたちに、「自分が正しいと思ったら、相手を否定してよい、自分の言い分を通すためには、相手をやっつけてよい」と、教えていることになります。

 子どもたちの言い分をよく聞くという、よい行動のモデルをいつも示してあげてください。そうすることで、子どもたちは他の人の意見を聞くことができるようになっていきます。日頃の対応の大切さがおわかりいただけたでしょうか。

 とはいえ、実際に暴力を振るい始めたら、ただ見ているというわけには、いきません。
 そうした時には暴力を振るっている子を黙って、ただ抱きしめて、落ち着くのを待ちましょう。
 それから、言い分を聞くことをしてみてください。この時に気をつけてほしいのは、二人の子を別々にして、もう一人の子に聞こえないところで聞くことがコツです。 
author:けい, category:冊子 子育て編, 08:59
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