- 不健全にいい気分になる
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2016.02.01 Mondayずいぶん久しぶりに学習会のおさらいです。 「健全にいい気分になる」ということについては、繰り返し話をしてきた。が、「不健全にいい気分になる」ということについては、このところ、取り上げていなかったかもしれない。ということで、不健全にいい気分になることについて、考えてみた。 不健全にいい気分になろうとするというのは、わかりにくいかもしれない。本人もまわりの人も、それでいい気分になろうとしているとは思わないことが多いから。 でも、例を挙げ始めたら、次々と出てきた。 どなる、自慢する、卑下する、ぐちをこぼす、けなす、ギャンブルをする、いじめるなどなど。 どの行為も」された人は気分がよくない。ほかの人が気分が悪くなるような行為が不健全ということだ。 どれも身近によくあることだとの声があがった。よくある行為だからこそ、気をつけないとね。 まずは自分がしているかどうかをチェックすること。ほかの人がしていたら、さりげなく、いなせるようになりたいもの。」
- 意識的に暮らす
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2012.05.14 Monday昨日の学習会で話したことをまとめてみたい。
先日の竜巻の被害もすごかった。1年前の津波、今回の竜巻、どちらもこれほど大きな被害があるとは思わなかった人がほとんどだと思う。が、こういうことがあると、自然の威力の前で、私たちがいかに無力かを痛感する。
とても便利になった世の中で暮らしていると、いろいろなことが思い通りになるような錯覚を抱きがちになる。が、私たちの思い通りになることはとっても少ない。
津波や竜巻はもちろんのこと、今日のお天気だって、私たちの思い通りにはならない。
自分以外の他人のすることや考えることも思い通りにはならない。
私の常識では考えられないことを、他の人は平気でしたりするのだ。
そんな他人のすることに振り回されずに生きるコツは、自分にできることに意識を集中して、ほしいものを手に入れる工夫をすること。
「私の思い通りになるのは、今、これから私がすることだけだ」というキビシイ現実を受け入れることが、思い通りの人生を生きるための第一歩だと思う。
次のステップは、自分がどうなりたいのか、どう生きたいのかを、明確にすること。そのために自分がしていることは。その目標に向かって、役に立つのか、どうかを考えることだと思う。
毎日、何気なくしていることを意識してみる大切さに気づいてもらうきっかけになったら、とてもうれしい。
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- 自分で自分の生活をデザインする その2
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2012.04.23 Mondayその1で書いたように私たちは自分の生活を自分で決め、実行することができる。
一日のような短期的なことでも、1年やもっと長い長期的なことでも、同じだ。
とはいえ、予期せぬ出来事が起きることもしばしば。突然の来客だったり、我が子があれをしてほしい、これをしてほしいと言うことなどなど。
でも、これにどう対応するかは自分で決めることができる。
突然の来客に対しても、久しぶりの友人の訪問なのだから、自分の予定をキャンセルしてお相手をすることもできるし、「せっかく来ていただいたのに、申し訳ないけれど、カクカクシカジカの予定があるから、ここまでしかお相手できないの」と言うことだってできる。
わが子のおねだりに対しても同じ対応が可能だ。
肝心なのは、どんなことに対しても、自分で決めて対応できるということ。
ここがわかってくれば、今までにも繰り返し出てきた「ばっちり家事をするぞと決めていたのに、ぐだぐだと過ごしてしまって、後悔することはありませんか」に対する答えはとっても簡単に出せる。
突然の来客や我が子のおねだりは、相手があることだが、自分がぐだぐだするかどうかは自分次第だから。
ばっちり家事をするぞと決めていても、ぐだぐだしたくなった時点で、ばっちり路線をがんばり続けるのか、ぐだぐだ路線に路線変更をするのかを決めればいいだけのこと。
「気がついたら、ぐだぐだ過ごしてしまった」というのは、厳しい言い方かもしれないが、言い訳でしかないと思う。
ぐだぐだ過ごすと自分で選んだのに、そのことを意識していなかっただけなのだから。
- 自分で自分の生活をデザインする その1
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2012.04.22 Sunday少し間があいて、久しぶりの学習会を行った。
NPO法人を解散してからは、みなさんからのリクエストに応じる形で開催している。今のところ、1か月に1回ほどのペースだが、お互いの都合をつきあわせて、開催日を決定する形を取っている。
今日は「自分以外の人のことは理解しやすくなったが、自分のことは、まだまだすっきりしない。自己肯定もいいけれど、改善点をさがさないのもまずい気もするし」の声に答える形で話を始めた。
「自分がどうなりたいかと現状の間を埋める形で考えるといいのではないか」と言うのが、とりあえずの私の答えだ。
他の人から見たら、改善すべきと思えることも、当人が改善の必要性を感じなければ、他人がとやこう言ったところで、どうなるものでもなし・・・
と、相棒が「その前に、日常的に欲求充足(いい気分でいること)が大切だと思う」と補足してくれた。これはとても大切なことだが、案外軽視されがちだ。
忙しい人は忙しさに追われ、自分で自分をいい気分にすることを忘れたり、怠ってしまうことが多い。一方で思いがけず、時間ができてしまった人も時間をもてあましてしまうことがある。忙しいということはするべきことがたくさんある状態なので、それが上手にできれば、そのことで達成感を得ることができる。が、時間があるというのは、するべきことが少ない状態でもあるから、達成感を得にくい状態でもある。
こういう時には達成感を得るための仕掛けを自分で作る必要がある。そのためには、どういうことをすると自分はいい気分になるかの研究をしておくといい。
そして、それを実行すればいいだけのことだ。
自分で自分の生活をデザインするというのは、そうして、自分のしたい生活をイメージし、実行していくことだと思う。
と、私はとっても簡単に考えるのだが・・・
そう簡単ではない方は明日の続編を楽しみにしていてください。
- 心理的な欲求の満たし方 その2
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2012.01.16 Monday物事が思い通りに行っていない時に陥りがちな落とし穴の1つ目が感情に振り回されること。
感情とは物事が思い通りに行っていないことを示すサインでしかない。だから、どうすれば思い通りになるかの検証とそのための具体的な対策を講じることで、感情を変えることができる。逆に言えば、そうした対応をしないと、感情を処理できないということにもなるのだが・・・
落とし穴の2つ目は1つのことに固執してしまうこと。
「いい気分になることが最終ゴールで、そのための手段はいくつもある」と考えることができれば、手段に固執しなくなる。
3つ目は1つ目や2つ目とも関連しているが、思い通りにいかないことに人が介在すると、人を責めたくなること。
自分が淹れたコーヒーが苦い時にはミルクを入れる、砂糖を入れる、お湯で薄めるなどの対応をし、苦いコーヒーを責める人はいない。
が、自分以外の人が淹れてくれたコーヒーが苦いと、途端に、「お前の淹れ方が悪い、豆の選び方が悪い」となりがち・・・
「おいしいコーヒーが飲みたいのに現実に目の前にあるのは苦いコーヒー」という事実に変わりはないにもかかわらず、こんな風に対応が変わってしまうことはないだろうか。
苦いコーヒーを淹れた人を責めてもおいしいコーヒーにはならない。苦いコーヒーをおいしくするためにはどうしたらよいかを考え、具体的な対応をする工夫が、いい気分で過ごせる人生を手に入れるコツにつながる。
- 心理的な欲求の満たし方 その1
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2012.01.15 Sunday今日は新しいグループを作り、再スタートした学習会だった。
私たちは寒ければあたまりたいと思うし、おなかがすけば何かを食べたいと思う。
それと同じように、心もいつも満足していたいので、満足するようにと試行錯誤しながら行動をしている。
「満足していたい」と願う点に関しては、すべての人が同じように願っている。が、満足するための方法は人によって違う。
満足するための方法が人によって異なるというところがポイントの1つだ。
私が好きなものを他の人が好きだとは限らない。わかりやすい例を挙げれば、レストランへ行って、ランチを食べようということになると、たくさんの人が行けば行くほど、選ぶものが違うはず。
楽しむための手段も人それぞれだ。音楽を聴くのが好きな人、体を動かすのが好きな人と、いろいろである。同じ音楽やスポーツでも、人によって、好みがまた別れる。
このことを理解すると、自分や他の人を理解することも容易になると思う。
そして2つ目の大切なポイントは私たちは常にいい気分になりたくて行動を続けているということ。
「我慢しなさい」という言葉が好きな大人は多いが、「いい気分になりたい衝動に駆られて行動をしている」という考え方に立てば、人はいい気分になれない状態を我慢し続けることはできない。
むしろ、いい気分になれない時には、どうすればいい気分になれるかという発想を持つ方がいい。
私たちにとっての落とし穴と、そこへ落ちないための工夫などについても考えてみた。
続きはまた明日のお楽しみ・・・
- 「モデルになれ」と語る私がモデルになった
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2011.12.06 Tuesday今日も子育てのお話をある小学校でさせていただいた。
どこでも同じようなことを繰り返し話している。
毎回、お話しするのは「言い聞かせは役に立ちません」ということ。言い聞かせが役に立たない証明は至って簡単だ。「感情のままに、子どもを怒鳴るのは悪いことだと知っている人?」と質問をすると、ほとんどの方が手を挙げる。「では、今日から怒鳴ることをやめられますか?」には、毎回、「無理」「できません」が相次ぐ。
大人の自分はしてはいけないとわかっていてもやめられないのに、「子どもには言い聞かせてやめさせられるが通用するのはどうして?」に、みなさんは苦笑い。
では、何ができるかというと、モデルになるのがその一つ。「母のようになりたい」と思ってもらえるようなそんな姿を見せることができますよ。
などなど、1時間あまりの間、お話をさせていただく。
終了後、「子育てが終了した後は、することがないと思っていましたが、けいさんのような生き方もあると知って、うれしくなりました」とのコメントをいただく。
こういうコメントをいただいたのは初めて。
私の生き方そのものがみなさんのヒントになることもありなのね。
- 愛は行動で示される
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2011.11.30 Wednesday本日の学習会のお題は「親子の絆の深め方」だった。
「親子であれば、それだけでお互いに好きになるわけではない」に初めての参加者はびっくり。
「ほんとですか?」に、きっぱりと「本当です。そうでなければ、あれだけたくさんの親が子どもに殺されることはないでしょう?」に、みなさんは「うーん」とうなっていた。
まずは、自分が「愛されている、気遣われている、認められている」と感じるのはどんな時かを話し合って頂く。
話を聞いてもらえる、ねぎらってもらえる、心配してもらえる、ほめてもらえるなどなどが挙がった。
「愛しているからこそ、○○しなさいと言うのよ」と言われたら、愛を感じることができるだろうか?
自分が言われる立場だったら、答えはもちろん「NO」だ。
だとしたら、我が子にそういうことを言うのもNGだと、理屈ではよくわかるはず・・・
「愛している」という気持ちは行為という形で表されている。自分がしてもらった時には、とてもよくわかるのだけれど、自分が愛する相手にどうしているかは、あまり意識していないかもしれない。
我が子にどのような態度をとっているかを思い出してもらうと、「うーん、ほめる努力はしているけれど、ほめている回数と文句を言っている回数が同じ位かも・・・」「まずい対応をした後、必死にフォローしていることが・・・」
ということは、プラスの対応を重ねている人は少ないってことのよう・・・
でも、そこでめげなくても大丈夫。改善しようと思ったら、その時からやり直すことができる。
最後にみなさんにお伝えしたのは、子育てだけに目を向けず、自分の生き甲斐を持つことの大切さ。
生き甲斐と言うほどのものでなくてもいいから、我が子とは無関係な楽しみを持つと、気持ちにも余裕が出てくると思う。
- 和顔愛語ーいい人づきあいのための第一歩ー
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2011.11.10 Thursday今日のお題は簡単そうに見えて、奥が深い「いい人づきあい」だった。
「人とつきあう」となると、どういう言葉をかけるか、かけられた言葉にどう返すかなどを思い浮かべる人も多いと思う。
が、実は、もっと手前のことから始めることができる。
まずは相手の存在を認めること。名前を呼んで挨拶をする。そんな簡単なことから、いい人づきあいの第1歩を始めればいい。
その時にできるだけの笑顔で接し、さらには相手に対する気配りの一言を加えること。
自分がそんな風に接してもらえたら、どんな気分がするかを考えれば、こんなちょっとしたことの効果の大きさがわかるのではないだろうか。
そして、相手が話したいことを丁寧に聞く。自分に興味がないことでも聞いておけば、他の人との会話をする時に役立つ時がくる。そう思っていれば、聞くことが苦にならないと思う。私はそうして、たくさんの方の話を聞き、また別の方との話をふくらませてきて、今日に至っている。
「相手が自分と話をすることで、いい気分になる」ことが、いい人づきあいを築くコツだ。「相手だけがいい気分になって、私はひたすら我慢して相手にサービスするのはイヤ」と思うかもしれない。
が、相手がいい気分になり、いい関係を築けることで私が得るものも大きいから、がんばる価値があるのです。
人づきあいがとっても下手だった私が、いろいろ学んだ結果、できるようになったことも含めて、お話しした学習会だった。
- 無料レッスンー転んでもただでは起きないー
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2011.11.07 Monday私以外の人間は家族であっても考え方も行動の仕方も違う。
まして、赤の他人だったら、なおのこと・・・
いろいろな方にお会いすれば、「は?」と思うような言動に遭遇することもある。おかげさまで、たくさんの方にお会いすることも多いから、「は?」と思う言動に遭遇することも、みなさんより多いかもしれない。
その都度、たじろいだりするのはもったいない。ありがたい無料レッスンの機会とさせて頂くことにしている。
受け入れがたい言動に出会った時には、「同じシチュエーションで言う時にも、こんな風に言えばいいのに」と添削してしまえばいい。
日本語歴、うん十年になるが、一言どころか、「てにおは」の違いだけでも相手に与える印象が違うことを他人様からいろいろと言われるたびに学ぶことができる。
「は?」と思う言葉を聞くことが多いほど、無料レッスンができるというありがたい仕組みです。
などという話をしてみました。