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小さな町の小さな本屋 2代目店番より再オープンまでのいきさつ

 「どんな小さな町、田舎町にも本屋があってほしいけれど、どうしたら、可能になるか発信をお願いします」との連絡を頂いた。

 

 今までにも書いてきたつもりだけれど、もう1度、私が2代目店番になるまでを描いてみたい。

 

 「なぜだ、売れない文庫フェア」などユニークな企画で有名な札幌のくすみ書房の久住さんの「浦河に本屋を作るには」なる講演を聞いたのが4年半ほど前のこと。本や本屋さんが好きだから、聞きに行っただけだった。

 

 久住さんの講演をきっかけに動き出した若者がいた。

 

 彼は公園の中で提示された売り場面積、仕入れ代金をほぼ十分の一に圧縮し、本屋の開店を目指した。住民を中心に約100人の人たちから60万円の寄付を集め、仕入れ代金とした。だから、寄付した方たちが一口店長で、彼はそれをお預かりしている店番だった。

 

 利益は目指さず、売上金はすべて次の仕入れに回すという形で頑張ってきた。

 

 が、もろもろの理由から、閉店を決意したのが、昨年11月だった。

 

 「自分はもう本屋をやらない。誰か、引き継ぐ人はいませんか?」に「本屋がない町はイヤだ、あれだけの本が死蔵されるのもイヤだ」と言うだけの理由から、手を挙げた私が二代目店番となった。

 

 

author:けい, category:-, 21:57
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