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子育てのゴール
子育てのゴール 
 子育てのゴールについて考えたことがありますか。
 子育てにはゴールがあります。
 それは、親がいなくても、子どもが一人で生きていける力をつけることです。
 人生には思い通りにならない事がたくさんあります.そうした状況にも対処できる子どもに育てたいものです.
 そのためには判断する力と実行する力の二つの力が必要です。私たちは、これらの力を育てていくことを子育ての大きな柱に考えています。
 子どもたちに絶え間なく指示を与え、親の考えどおりに行動するように要求することは、この考える力を奪うことになります。子どもたちが自分で考えられる力を育てるような接し方をいつもしたいものです。
 今すぐ、何かをさせることよりも、子どもたちの能力を育てていくことが大切です。そして、そういう力を育てていくには時間が必要です。長い目で見て、ゆっくり子育てをしていきましょう。

 自分の思い通りにならない状況に対し、対応する力が育っていないと、そういう状況の中に居続けることが辛くなります。
 不登校の子どもやニートの若者がふえているのは、子どもたちの問題解決能力が育っていないからです。
 不登校の子どもたちは学校で何かしら、困った問題を抱えていると思います。
 「いじめられる」「友達と上手に付き合えない」「授業がわからない」など、状況はその子によって色々でしょう。が、その困った状況に上手に対応できないから、学校へ行かないことによって、自分を守ろうとしているのです。
 ニートについても同じことが考えられます。「働く気がない」「社会と関わる気がない」のではありません。働いた時に何かうまくできなかったことがあったはずです。上司、同僚、お客さんとうまくコミュニケーションができなかった、仕事を覚えられなかったのように。
 そして、その困った状況に上手に対応することができないために、「働くのをやめる」や「人との関わりを避ける」ことで、自分を守ろうとしているのです。
 自分で考える力、実行する力を育てると、困った状況に対応できるようになっていきます。
 そのためには、子どもたちの心を健全に育てること、親子の間でよいコミュニケーションをしていくことが大切です。
 子どもたちが健全に育っていくためには、「認められること、励まされること」などの心の栄養も欠かせません。「今日も元気で過ごせてよかったね」「がんばったね」のような言葉をたくさんかけてあげて下さい。
 心が健全である基礎がなくては、何も始まりません。子どもの笑顔がありますか。

子どもたちに成功した実感を 
 「できなかったことができるようになった」ということを実感できると、達成感を感じ、やる気が湧きます。できた経験を持っていれば、新しいことにチャレンジする勇気も出ます。
間違えたこと、できなかったことを指摘すると、子どもたちはやる気をどんどん失っていきます。できたこと、がんばったことを認めてあげて下さい。
 「でも、間違えたまま覚えてしまったら、困るから指摘しています。」との声が聞こえてきそうです。
 そんな時には、「自分が同じことを言われたら、やる気が出るのか」、「うれしいと感じるのか」を考えてみてください。そう考えると、どういう言葉がよいのかがわかると思います。


学習会参加者の声

☆ 心の栄養の話を聞き、さっそく子供への対応を変えてみました。ほんの少しの言葉かけの違いで、子供の表情がいいものになり、驚きです。

☆ 子どもに注意するつもりで、怒ったりしかったりを繰り返していましたが、それが子どもの考える力を奪っているのだと知って、ショックを受けました。すぐにできるとは思いませんが、接し方を変えないといけないと教えられました。

☆ 子どもには家で自信を持たせてあげることで、外でも自信が持て、多少のことにはめげずに生きていける力になること、子どものために、よかれと思って親が勝手に考えすぎていたことは、実は子どものためになっていなかったこと(悲しい!)がよくわかった。


author:けい, category:冊子 子育て編, 09:00
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