- 農園人気
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2012.03.28 Wednesday今日はこのところ整備のお手伝いをしている農園を仮設住宅にお住いの皆さんに紹介する日だった。
愛知県からやってきてくれた子どもたち(小学生から高校生まで24人)もお手伝いをしてくれて、遠野市のお母さんたちによる炊き出しもあった。郷土料理のひっつみを食べながら、みんなで楽しい時間を過ごす。
少し大きい子どもたちは雑木林の小さな木を切って、畑の横に散歩道を作るお手伝いも・・・
仮設住宅にお住いの皆さんも三々五々やってきて、農園の申し込みをして行かれた。午前中は雨だったので、来るのを見合わせた人も多かったとのこと。
「これからは毎日受け付けをしていますから」に「みんなにそう言うわ」と皆さんうれしそうだ。
農園の整備はまだまだこれからだけれど、こんなに楽しみにしていてくれるのがわかると、やりがいがある。
3月11日のこと、この頃のこと、やってきたボランティアの人たちの思い出などなど、いろいろな話を聞かせて頂いた。
これから、少しずつ暖かくなるにつれ、農作業をする楽しみ、集まった人たち同士でおしゃべりする楽しみが広がっていくといいな。
- 地元民の人脈はすごい
- 「地震を忘れるな」の碑
- 明日の町作り
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2012.03.25 Sunday今日の午後は「明日の町作りを考える」のようなワークショップに参加してきた。
広い会場なのにマイクがなかったため、半分くらいしか聞こえなかったのが、残念。
それでも「すごく高い防潮堤はいらない」、「浜で働く漁師も高台の津波が来ないところに住んで浜に通いたい」という意見が多かった気がする。
それに対し、町としては、「そこそこの防潮堤を作れば、安全ですから、戻ってきてください」というような計画を進めたいらしい。
町が危険区域と認定したところはそれなりの価格で買い取ってもらえるようだが、それに外れたところは持ち主が危険だから住みたくないと思っても、町には買い取ってもらえないとのこと。一般の不動産として処分するしかないらしい。
そうした計画さえ、決まるのに時間がかかるらしく、いつまでも宙ぶらりんな状況に耐えられない人も多いとの声も出た。
小さい子のいる若い人たちほど、早くに住むところを決め、生活を落ち着けたいと思っているようだ。
「このままだと、町を出る人もふえるのではないか」と早くにみんなの意見をまとめ、町として動いてほしいとの要望も出た。
沿岸部で被災した地域では、あっちでもこっちでも同じ問題を抱えているのだと思う。
震災から1年が過ぎたが、家のことも仕事のことも決まらない人たちも多いのだろう。
少しでも早くによい方向に話が進むといいなと願うことくらいしかできないのがもどかしい。
- 知り合いがふえて
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2012.03.24 Saturday朝、駐車場に車を止めると、隣の車からちびっ子が降り立った。
「もしかして、今日、一緒に活動する予定のご家族かな」と思って、声をかけてみたら、当たり。
畑の様子を見に行くことになっていたが、「昨晩降った雪のため、この雪の下に畑があるのです」というような間の抜けた説明で終わってしまった。
明日も畑仕事はできそうもない。
ちびっ子と一緒に参加できそうな活動はあるかな。
公式の求人票は出ていないが、こういう時は、見込みのありそうなグループに直接交渉をしてみるといい。
お茶っこの活動を終えてきたグループのリーダーに声をかけて、カクカクシカジカと話してみる。
と、向こうも「ちびっ子が一緒だったら、うちの活動に参加してもいいと思っていたところ」と、あっさり話がまとまる。ちびっ子ママに、「このグループで歓迎してくれるそうですよ」と紹介し、両方から喜んでもらえた。
少しずつ、知り合いがふえてきて、仕事のさがし方もそこそこ見えてきたかな。
「今度はうちの畑も見に来てください」などといううれしい言葉もいただけた。
こうして、知り合いがふえていくって、うれしいね。
- マンホールの蓋
- 凍土
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2012.03.22 Thursdayこのところ、仮設住宅に住む方たちに貸し出す畑作りのお手伝いをしている。
石ころがたくさんあるところだが、昔は田んぼだったらしい。そのせいだか、水はけが悪いと、リーダーの人がぼやいている。
今日は排水路を作るためのお試し作業をしてみた。ちびの私など吹き飛ばされそうな強い風が吹く中、数人の仲間とツルハシ、シャベルで穴掘りをする。なんと、土の下15cmほどのところが凍っている。ガチガチというほどではないが、土が白く見える程には凍っている。
もしかして、水はけが悪かったのは凍っていたせい?
初めての土地での作業は??や思いがけないことが次々とあるものだ。
「すごく立派な畑に仕上げての貸し出しができなくても、たくさんの方たちが集まるきっかけになればそれでもいいかな」と私は思うのだが・・・
そんなことを思いつつ、作業をしていたら、散歩の方が通りかかった。
こういう時はとりあえず、声をかけて、少しでもおしゃべりをするのが、私たち流。
「寒い間、こもっていたら、太ってしまった」とのことで、畑の話をしたら、「それはとてもいいアイディアですね」と喜んでいただけた。
こういう声を聞くと、ちょっとうれしいな。
- 遠野 続石
- ひょっこりひょうたん島
- 食べた、飲んだ、笑った
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2012.03.19 Monday今まで会ったこともなかった人たちとの共同生活が始まって、どの位の時間が過ぎたことだろう。
かなり早くに「みんなで鍋パーティを開きましょう」と提案した。「いいね、いいね」と全員の賛同を得ていたにもかかわらず、忙しかったり、誰かしらが帰省していたりで、なかなか実現できずにいた。
昨日も一人がかけてはいたのだけれど、「とりあえず、第1回目を開きましょう!」と、ついに鍋パーティを開催した。
比較的早くに帰宅できた私たちが買い物と準備を担当し、残りのメンバーが戻るのを待って、パーティの開始。
たまに、ゆっくりとみんなで食事をすることって、こんなに楽しいかというほど、とっても盛り上がった。
お鍋の様子をさりげなく見ていてくれる人やお酒の進め方がうまい人、最後のお片付けをばっちりやってくれる人、それぞれがうまくかみ合って、今までよりも親密度も進んだ気がする。
ここでは、うかうかしていると、忙しさにかまけて、10日も休みを取らずに働き続けてしまっていたり、夕食もコンビニ弁当をそそくさとかき込むだけになったりしがち。
みんなで一緒に食事をすること、笑い転げる楽しい時間を持つことの大切さを再確認したのだった。
これからは、こういう時間を作るよう、お互いに今までよりも意識的に努力しようと、約束し合って、お開き。